30代での看護学校受験−きっかけ①

高校卒業後、ツーリズム系の専門学校を経て語学留学し、一旦ホテルに就職したものの、人間関係に悩み4ヶ月で退職。

 

その後コールセンターで勤め、一度の転職はあったものの、29歳ぐらいまでの約8年間ほど、コールセンターで働いていました。

 

でも、この時点で正社員経験はなく、主に契約社員とアルバイト。

 

当時は実家暮らしで考え方も甘く、それでもなんとかなるわーと思っていたんですよね。

 

私は関西生まれで、29の時に当時勤めていたコールセンターを辞めて、関東に引っ越してきました。

 

今、一緒に暮らしているパートナーが居るんですが、彼と一緒に暮らすためでした。

(なんだかさらっとカミングアウトしてしまいました。。。不快だったらすみません。。。)

 

そして、仕事。

 

20代をずっと過ごしたコールセンターは、人と話すのは好きなんですけど、30過ぎにもなると先のことも考えますよね。

 

流石にずっとオペレーターとかはないだろうし。

 

でもマネージャーとかもめんどくさそうだし、ちょっと落ち着いて働きたいという気持ちもあって、事務をやることにしました。

 

でもこの時点で、30歳の男。

 

事務未経験で正社員なんて、とてもじゃないけどないので、まずは経験ということで派遣をやりました。

 

そこでExcelを身につけて、その間にある会社の契約社員の事務の募集に応募したら採用。

 

IT系企業の経理と営業事務の間みたいなポジションで、それなりにやりがいもあったし、楽しったです。

 

そして、契約社員として3ヶ月の使用期間が終わったと同時に、評価していただき、正社員にしてもらいました。

 

うれしかったです。

 

なにせ30過ぎてから初めての正社員。

 

ボーナスももらえるし、安心感もあるし、それで仕事にも前向きになれるし。

 

なんだか、人としてやっと一人前になれた気がしました。

 

そんなこんなで正社員として2年程が過ぎたとき、なんとなく、なんか仕事に物足りなさを感じてきました。

 

事務って、イメージ通りかもしれないですけど、ほんと黙々と作業してることが多いんです。

 

もちろん周囲の人と雑談したり、仕事のことで話すことはあるけど、基本は自分の中でどう処理するか考えて、それをこなすという作業。

 

そのうちに、事務は向いていると思うし、好きだけど、もっと人と関わりたいと思うようになりました。

 

たぶん、人のために何かをするってことが好きで、ホテルやらコールセンターやらやってきたんですけど、事務では自分が誰かのためにこの仕事をしているっていう実感が得にくかったんだと思います。

 

そんなときにちょうど、ある求人サイトで、とある国際航空貨物会社のコールセンターの人員募集を目にしました。

 

しかも自社採用で正社員。

 

飛びつきました。。。

 

飛行機乗るのも好きだったし、おまけに経験のあるコールセンターで正社員なんて、そんないい条件の仕事はなかったですから。。。

 

早速応募したら、トントン拍子で採用が決まり、お世話になった事務の会社を退職し、転職。

 

そして34歳、また一から新しい会社での日々が始まりました。

 

コールセンターで経験があるとはいえ、航空貨物という業種は初めて。

 

しかも、覚えることが山ほどあり、かなりレベル高い仕事でしたが、これができるようになったら自信つくなーっていう思いで取り組んでいました。

 

そして数ヶ月の研修を経て、ようやく一人で対応できるようになってきて迎えた3連休。

 

思いっきり遊んで、休み明けに出社して、対応し始めたら、なんか声が出にくい。。。

 

休み明けって、基本的にテンション上がらないですよね。

 

ダルいなーって思うし気持ちがあったりして。

 

私もその時はそういう感じだったので、その気持ちのせいだと思っていたんです。

 

けど、それにしても喉に力が入らない。

 

喉が閉まらなくて、空気が大量に漏れている感じの声。

 

さすがにおかしいと思って、上司に相談して、喉を休ませてもらったりしたんですけど、あまり変わらず。

 

さらにおかしかったのは、電話の時以外は声が出るんです。

 

電話になると出ない。

 

わけがわかりませんでした。

 

声が出ないと仕事にならないわけですし。。。

 

とにかく、その日は、一時的なものかもしれないと思って過ごしたのですが、次の日もその次の日も同じ感じ。

 

全く出ないわけじゃないけど、明らかに声が通りにくいのでお客さんにも聞き返されたりする。

 

それでまた焦って声が出にくくなる。

 

話す内容よりも声が出ないことが気になって、誤案内しそうになる。

 

悪循環。。。

 

そして、いよいよ喉を診てもらいに耳鼻科に行きましたが、喉の異常はなし。

 

何とかっていう珍しい喉の病気があるらしいんですけど、断定もできない。

 

ストレスかも、って言われて、診療内科を勧められ、某有名大学病院の精神科に行ったら、失声症というストレスから声が出なくなる病気だと思います、と言われました。

 

でも、これもたぶん。。。

 

でも、そうだとしても根本的な治療はなく、とにかく休息すること、と言われ。。。

 

でも、仕事は声が出ないと始まらない。

 

それ以外の仕事はあそこにはない。

 

いつ治るかもわからない。

 

一週間ほどは仕事を休んだり、出社しても電話に出なくてもいいような仕事があればやらせてもらっていたけど、いつまでもそんなことをしているわけにはいかない。

 

上司にも相談したんですが、外資系の会社だったので、その会社では部署異動という概念はなく、部署を異動したければ、ある程度実績を残して、社内の空きポストに応募する、という方法しかない。

 

要は、当時の私の立場としては、声が出ないのであれば、その部署での役割が果たせない。

 

休むか、辞めるか、しかなかったのです。

 

絶望的でした。。。

 

休むにしても、いつ治るのかわからない。

 

医者からは、長いと一年とかも言われました。

 

かといって、この歳で、そしてまだ転職して半年なのに辞めるなんて、リスクが高すぎる。

 

毎日毎日、どうすればいいのかわからず、考えていましたが答えが出ず。。。

 

そしてそうこうしているうちに、仕事以外の時間でも、声が出にくくなってきました。

 

さすがにもう無理だと思いました。

 

このままでは、普通の生活すらできなくなる。

 

仕事という気がかりを無くして、もう何もかも一旦クリアにして、とにかく休むしかない。

 

パートナーにも相談して、仕事は辞めることにしました。。。

 

34歳にして、もう何度目の退職でしょうか。

 

しかも最後の会社の在籍は7ヶ月。

 

次の仕事があるのかないのか、不安でしたが、声が出ないことには何も始まらない。

 

とにかく声が出るようになるように、その時はそれが第一優先でした。